看護師は仕事柄様々な人たちと接するため、接客業としての側面を持っています。そのため、研修の中には接遇に関するものも増えてきているのですが、問題として挙げられているのが看護師の接遇マナーの悪さです。

病院には看護師に対する様々なクレームが寄せられており、その中でも特に問題となっているのが看護師の言葉遣いや態度の悪さだと言われています。例えば、患者に対して敬語ではなくタメ口で話をしてしまったり、患者やその家族に対して横柄な態度を取ってしまうなどの様子が挙げられているようです。他にも認知機能が低下した高齢者相手に赤ちゃん言葉を使うなど、接遇面での問題は多岐にわたっています。

このような看護師の接遇の問題の背景には、看護師の接遇に対する誤解があるのではないかと考えられています。例えば、タメ口で話をすることに対しては、敬語で話すよりも「親しみやすい・話しやすい」と思っている傾向が見受けられます。

また、横柄な態度を取ってしまう看護師の中には日々の業務でのストレスが出てしまっていることもありますし、自分たちが看護をしている上の立場なのだと誤解してしまっているケースもあるようです。これらの考えや誤解から接遇マナーの悪さが目立ってしまい、病院内のクレームの中でも非常に問題視されています。

そんな看護師の接遇の問題に対しての改善案としては、研修を通して接遇の本来の意味や目的を理解してもらうことです。また、タメ口などに対する考え方の誤解を解いていけるように、看護師一人ひとりの認識を改めていく機会を設けることも必要だと言えます。