看護師に求められてくる医療接遇のポイントはいくつかありますが、その一つに挙げられるのが挨拶です。最初の挨拶の仕方一つで患者が安心できるかどうか変わってくると言われています。
看護師の中には忙しさのあまり、ついついパソコンやカルテを見ながら患者に挨拶している場合もあるようです。数秒だけでも患者の顔を見て挨拶をするだけでも、患者の看護師に対する印象は変わってくるでしょう。
一方、接遇の取り組みが不十分である医療機関は、来院している人に対して通路や廊下ですれ違ってもきちんと挨拶する看護師があまりいないという共通点があるようです。来院者への挨拶を怠っていると、病院全体が患者を暖かく迎えていないという雰囲気になり、患者の病院に対する印象度にも影響してきます。病院内の雰囲気を良くするためにも、看護師は自分が関与していない患者であってもきちんと挨拶する習慣を持つことが大切です。
また、立ち居振る舞いも看護師に必要な医療接遇のポイントと言えます。患者は看護師と接していない時に、看護師が同じ職場の人とのコミュニケーションを取っている様子や他の患者への接し方など働きぶりを観察している事も多いです。特に初めての病院では、病気に対する不安を抱えている人も多いでしょう。そのため、この病院で本当に安心かどうか、看護師の立ち居振る舞いを細かくチェックしながら判断している人も少なくないようです。
看護師としては、常に患者に見られているという意識を持ちながら業務に当たる必要があると言えます。